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ミカンコミバエと島外出荷規制

2015年11月2日。
唐突に、奄美大島でミカンコミバエの再侵入が報道された。


1980年に奄美群島で根絶されたはずのミカンコミエバエだが、台風等の強風に乗ってか、36年ぶりに奄美大島に定着した疑いが強まった。


事態を把握できないまま、息つく暇もなく、11月4日には奄美大島には該当青果物の移動規制の方針が打ち出され、農林水産省緊急防除省令に基づく島外出荷規制が12月13日から始まった。


今回の島外出荷規制は、すべての青果物に対して行われるのではない。しかし、ミカンコミバエは、かつて8mmの悪魔と呼ばれた「ウリミバエ」以上に広範な作物に寄生するため、地域農業に与える影響は深刻なものがある。

生産農家だけの問題ではなく、流通、小売、製造業も含め、直接、間接を問わず、シマに及ぼす影響は大変なものだ。限られた島内経済圏では、島内出荷規制は事業者によっては致命的な問題となりうる。


起きてしまったことは仕方がない。
過去を責めても、明日は拓かない。

今、できることをしっかりとやっていく。
そのうえで、次に備えたい。


もっとも懸念し、心配なこと。


それは、奄美の農作物に縁する人々の心が変わってしまうことだ。


想像もしないことが現実として起きた。

これに対して、どう立ち向かうのか。


やむなく農業から離れる人も出るだろう。

やむなく販売から離れる人も出るだろう。

やむなく購入を諦める人も出るだろう。




時とともに悲しみが消えていくように、シマの果物、青果物も時とともに人々の記憶から消えていくのだろうか。

そうかもしれない。
だけれども、僕は明日を夢みたい。


今は、やれることをやろう。


この試練を乗り越えて、ふたたび、シマの果物を販売できるよう、今は、やれることをやろう。




親しくしている何人もの農家さんたち。

報道に取り上げられた方も少なくない。


日本農業新聞
奄美大島 ミカンコミバエ再侵入 果実廃棄へ、農家悲痛

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=35358



ミカンコミバエの短期終息に向けて懸命に取り組んでいる人たちもいる。
有難い限りだ。


amamisinbun201512.jpg

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