GUI操作で直感的に利用できるパーティション管理ソフト「MiniTool Partition Wizard」
- 2022/12/23
- 15:05

MiniTool Partition Wizard 公式サイトへ
筆者はシステム開発やサーバ保守を行っており、起動しなくなったPCの修理、不調となったHDDやSSDの修復をする機会が少なくない。これらの経験をもとに「MiniTool Partition Wizard プロ・アルティミット版12.7」を実際に操作したうえで紹介する。
なお、MiniTool Partition Wizardに限らず、パーティション管理ソフトを利用する際にはストレージの根本構造に手を加えることから、事前に環境のバックアップをすることを強くお勧めする。
MiniTool Partition Wizardには、さまざまなバージョンがあるが、はじめての方には、Partition Wizard 無料版をお勧めする。基本的なパーティションの変更ができるため、ストレージのクローンを行った際などに力を発揮するだろう。
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MiniTool Partition Wizardの使いどころ
MiniTool Partition Wizardで、もっとも利用するだろう機能を列挙する。
・OSをSSD/HDDへ移行
・クローンしたHDD/SSDのパーティション容量の拡大・縮小
・ディスクコピー
・MBR/GPTディスクの変換
・MBRの再構築
・データ復元
・ブータブルメディア
といったところだろう。
筆者の経験上、PCの不調や障害はストレージ(ハードディスクやSSD)絡みが大半で、その他にバッテリー、キーボード、メモリ、グラボ、マザーボード、電源ユニット、CMOSといったところだろうか。だからこそ、ストレージをGUI操作できるMiniTool Partition Wizardは重宝する一本だ。
MiniTool Partition Wizardの起動と主な画面
起動時の画面はつぎのとおり。

最初はパーティション総合管理画面が表示される。

画面上部のボタンから機能を切り替える。

データ復元画面

パーティション復元画面

ディスクベンチマーク

ディスク使用状況分析

ブータブルメディア

パーティション操作の実際
コピースタンドでクローンを作る際は、パーティションの調整が必要となる場合が少なくない。MiniTool Partition Wizardは柔軟なパーティション管理ができるため、一本あると重宝するだろう。
パーティション操作をしたいドライブを右クリックして「移動/サイズ変更」を選択。
または左側のメニューから「パーティション移動/サイズ変更」を選択する。

パーティションを調整してOKボタンをクリックする。

左側のメニューの下部にある保留中の操作を確認して、適用ボタンをクリックする。

保留中の操作を適用しますかで「はい」をクリックする。

パーティションの変更が始まる。

パーティションが変更された。

「OSをSSD/HDDに移行」の実際
左側のメニューから「OSをSSD/HDDへ移行」を選択する。
現在の環境のバックアップとして利用したいので、「B.私はオペレーティングシステムを別のハードディスクに移行しようと思います。元のハードディスクをそのままにPCに保持します。」を選択する。
システムを運用しながら移行できるため、WindowsのクライアントOSでシステム構築をしている場合には、とても役に立つだろう。

行先ディスクを選択する。

警告画面 操作を継続しますか? で「はい」をクリックする。

変更項目の確認画面で、必要に応じてオプションを選択する。
「1.パーティションをディスク全体に合わせる」を選ぶのが無難。

行先ディスクから起動するための注意(BIOSの変更)が表示されるので、完了をクリックする。

左側のメニューの下部にある保留中の操作を確認して、適用ボタンをクリックする。

OSの移行が始まる。

OSの移行が完了した。

ブータブルメディアを用いた修復等
MiniTool Partition Wizard(有償版のみ搭載されている)で作成できるブータブルメディアは、起動しなくなったPCを修復する際に役立つので、特におすすめだ。
画面上部のブータブルメディアをクリックして、MiniToolプラグインを搭載したWinPEベースのメディアを選択する。

メディアの場所を選択画面から、メディアを選択し作成する。今回はUSBを作成する。

メディアの作成中。

出来上がったブータブルUSBから、MiniTool Partition Wizardを起動する。

ストレージ障害で起動しなくなったPCからストレージを取り出すことなく、GUIで、パーティションの修復、ディスクコピー、MBRの再構築はじめ、さまざまな操作ができる。MBRの再構築がボタンひとつでできるのはとてもありがたい。
MiniTool PE Loader画面からコマンド操作も選択できる。

コマンドコンソールは英語版だが、問題なく利用できる。

以上、駆け足で「MiniTool Partition Wizard プロ・アルティミット版12.7」を紹介した。
一般ユーザには「OSをSSD/HDDへ移行」「クローンしたHDD/SSDのパーティション容量の拡大・縮小」が、システム管理者、上級者には「パーティション操作」「MBRの再構築」「チェックディスク」「ブータブルメディア」が役に立つだろう。WindowsServerを導入している環境ではMiniTool Partition Wizardサーバ版であれば、サーバ管理経験の少ない管理者には心強いだろう。
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プレゼントキャンペーンのURL
https://www.facebook.com/MiniTool.Japan
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